海をよごす“マイクロプラスチック”
2025/4/9

神戸海さくら様について
昨年10月、神戸市の須磨海水浴場にてビーチクリーン活動に参加させていただきました。
この活動は「神戸海さくら」というボランティア団体様による、海岸清掃です。
毎月1回開催、開始から10年目を超え、これまで多くの参加者が須磨の海岸をキレイにしてきました。
2017年夏からは『スマイルビーチプロジェクト』がスタート。
その取り組みが認められ、2019年4月に、日本で4番目、関西では初となる国際環境認証“ブルーフラッグ”を取得されています。
ブルーフラッグとは、国際NGO FEE(国際環境教育基金)が実施するビーチ・マリーナ・観光船舶を対象とした世界で最も歴史ある国際環境認証です。ブルーフラッグの認証を取得したビーチは、「きれいで安全で誰もが楽しめる優しいビーチ」として世界に認められます。
このほかにも、豊かな須磨の海を守るために、持続的な環境保全活動に取り組まれています。
海を汚し続ける “海洋プラスチックごみ”
世界中で、年間約800万トンのプラスチックごみが、海に流出しているといわれています。
人間が廃棄したゴミが、水路や川などから海へ流れ、太陽の紫外線や波の力で、プラスチックはもろくどんどん小さくなります。そして、「マイクロプラスチック」(サイズが5mm以下の微細なプラスチックごみ)となり、魚が餌と間違えてそれを食べます。すると、その魚を食べる海洋生物や、人間の体内に取り込まれます。
世界の海には、約5兆個のマイクロプラスチックが漂っているとも想定されています。
プラスチックは、何百年もの間分解されず、有害物質を吸収しやすい性質を持っているともいわれています。
生き物の生態系に影響を及ぼすだけではなく、人体にも悪影響を与える可能性があります。
ビーチクリーン活動に参加して
須磨の海岸は一見すると、大きなゴミはほとんど落ちていない、大変きれいなビーチです。

ですが、予想していたよりもはるかにたくさんのプラスチックごみが、砂浜に埋もれていました。
砂浜を掘り起こしながら、手で拾い集めました。

参加者の一人が、1時間で集めたプラスチックごみです。

大きなものから小さなものまで、サイズは様々ですが
どんなに小さくても、「自然界に存在しない色味」をしているので、容易に見つけることができます。
「この欠片は元々、何だったのか」「いつ、どこから海に流れ出て、何年かけてここへ辿り着いたのか」
そんなことを考えながら黙々と拾い続けていると、あっという間に終了の時間になってしまいました。
一人一人が拾い集められるプラスチックゴミは少量ですが、ボランティア参加者のみなさまが集まると、たくさんのプラスチックごみを回収することができていました。
海洋ゴミは、海に遊びに来た人が、ポイ捨てをする。
それだけではなく、わたしたちが海から離れたところで日常生活を送る中で、知らない間に出してしまっているものでもある、ということを知りました。
この活動はSDGsの目標 14番「海の豊かさを守ろう」にあたり、参加できたことは大変意義のあることだと感じられました。
わたしたちにできること
プラスチックごみを減らして海の豊かさを守るには、使うプラスチックの量を減らすのが第一ではないかと考えます。
身近な例でいうと、レジ袋や食品トレー、ストローやスプーンなどの削減は、近年急速に見直しが進んでいます。
ほかにも、マイボトルやエコバッグを持ち歩いたり、プラスチック容器の商品はできるだけ選ばず詰め替え用の商品を買うなど、私たち一人一人が、海に流れ出るプラスチックを減らすために今日からできる、ちょっとした工夫です。
プラスチックを『買わない・使わない・選ばない』こと、『使う量を減らす』こと、そして『リユース・リサイクルをする』こと。
ディエスジャパンのリユーストナー事業も、豊かな海を守るため、プラスチックを減らすアクションとして、未来の地球を守ることに貢献しています。
