ウィズダイバーシティプロジェクトへの参画~ありがとうファームさまについて~
2025/4/7

ひとつひとつの企業がもっている力を組み合わせて、より多くの障がい者の方が活躍できる社会を目指す「ウィズダイバーシティプロジェクト」と、その参画企業である「株式会社ありがとうファームさま」について、ご紹介させていただきます。
障がい者雇用とその課題について
従業員を40.0人以上雇⽤している事業主は、従業員の2.5%に相当する数以上の障がい者(身体障がい者・知的障がい者・精神障がい者)を一人以上雇用しなければなりません。
これは「障害者雇⽤促進法」という法律で定められている義務であり、従業員数に占める障がい者の割合である「法定雇用率」を満たす必要があります。
※令和8年7月から、雇用率は2.7%に引き上げられます。
この法定雇用率を満たしていない場合、常用労働者の総数が100人を超える事業主は「障害者雇用納付金」を国に納付しなければなりません。
ただ、納付金を支払ったからといって、雇用率が免除されるわけではありません。
このほかにもハローワークからの行政指導や、社名公表などの措置もとられます。
その一方で、障がい者雇用にはさまざまな課題があります。
- ・障がい者の方にどのようなお仕事を任せればよいか、切り出し方が分からない
- ・障がい者の方が、やりがいを持って、モチベーションを保ちながらできる業務への配置が難しい
- ・従業員の障がいに対しての理解(コミュニケーションや人間関係)に関する不安
- ・障がい者の方に、安心・安全に働いていただくための職場環境の整備が整っていない
特に中小企業は、一社単独で障がい者雇用を達成するのが非常に難しい状況にあります。
実際に障がい者雇用率を満たすことができていない企業のほとんどが、中小企業であるといわれています。
ウィズダイバーシティプロジェクトについて
ディエスジャパングループでも課題として抱えていた“障がい者雇用の不足人数問題”を解消した取り組みというのが「ウィズダイバーシティプロジェクト」への参画です。
2023/2/13の社会貢献コラム(ウィズダイバーシティプロジェクト参画による障がい者雇用の推進 | ディエスジャパン)にも記載があるように、ウィズダイバーシティプロジェクトとは単独では障がい者を雇用することが難しい複数の中小企業が、雇用のノウハウを持っている中小企業へ業務を発注し、受注側はそれに対して商品やサービスを提供します。
これにより、発注側は共同雇用という形で、グループ全体で障がい者を雇用していることとなり、法定雇用率を達成することができるという仕組みです。
障がいを持っている方は、自身の適性や能力を生かし、お仕事で活躍することができます。
株式会社ありがとうファームさまについて
障害福祉団体である「株式会社ありがとうファーム」さまは、ウィズダイバーシティプロジェクトに参画されています。
岡山県の岡山市北区の表町商店街を拠点に活動をしている、多機能型事業所です。
4種類の障害福祉サービスの提供と、アート&サービスを軸にギャラリーや、カフェ、レンタルアート事業も展開。
障がいを持つ方々の「できること」「やりたいこと」を模索し、可能性を広げる活動をされています。
企業理念は「生き生きと堂々と、人生を生きる。」
レンタルアート事業について
共同雇用の仕組みを通して、ディエスジャパングループがありがとうファームさまへ発注しているサービスが「レンタルアートの購入」です。
ハンディキャップアーティストの方が製作されたアート作品を、1年単位の契約でレンタルします。
実際にレンタル購入し、飾っている絵画をお写真でご紹介します。
※ありがとうファームさまより、サイト掲載の許可をいただいております。
<ディエスジャパングループ 各拠点に飾っているアート作品>
群馬工場/東日本物流センター




福岡店




東京店


さいごに
ウィズダイバーシティプロジェクトへの参画により、障がい者の方が細分化された業務に特化して働け、なおかつ自信を持って仕事を続けることができる環境づくりに貢献することができます。
障がい者雇用を「お金で解決する」のではなく、しっかりと「共同雇用する」ことが目的であるという意識を持つことが大切です。
ディエスジャパングループが企業として取り組んでいる社会貢献についてのご紹介でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


