海洋プラスチックごみ
2024/4/4
●◆海洋プラスチック問題とは◆●
不適切な処理が原因で、年間800万トンものプラスチックごみが海に流出し
このままのペースで進むと2050年には魚の量を上回ると予想されています。*1
廃棄 されたプラスチックごみが海に流出し、長い時間を経て小さく削られて
「マイクロプラスチック」また人が可視できない「ナノプラスチック」になります。
それらは海洋生物を経た食物連鎖によって、あらゆる生物に取り込まれています。
本来自然界に存在しない物質は、自然分解することなく食を通して体内に取り込まれています。
取り込まれたものがどう人体に影響を及ぼすのかは、長い年月を経なければ解明できませんが、
少なくとも良い影響とは言えないはずです。
適切な処理をされずに投棄され、海に流出する海洋プラスチックごみ
街中で捨てられたものであっても、 自然の流れであらゆる水路をめぐり最後は海にたどり着きます。
タバコのフィルターなども大きな問題です。
海は世界中と繋がっています。あらゆる場所からあらゆる理由で大量のごみが海岸に流れ着きます。
●◆身近にある現実◆●
先日、私の地元である須磨海岸のボランティア清掃(神戸海さくら須磨海岸ビーチクリーン)に
参加させていただきました。
神戸うみさくら様がボランティアを募り、積極的に海岸清掃をおこなっており
大きなごみは落ちておらず一見すればきれいな海に生まれ変わっています。
しかし、現在海岸清掃で回収されるごみの殆どが「海洋プラスチック」です。
砂浜に顔を近づけて目を凝らして見ると 自然界にはない艶やかな色が目を引きます。
貝殻のかけらと見分けがつかないものもたくさんあります。
目に見えるプラスチックが目に見ない粉に分解されないように慎重にすくい集めました。
プラスチックごみの欠片が、簡単に粉となって風に乗って消えていく瞬間を直視して
初めて現実を実感した次第です。
須磨海岸では、多くの方がこの活動に賛同され毎月実施される清掃活動に参加しています。
地道な活動ですが、こういった小さな努力を持続・継続することがとても大切です。
文献などで知る情報より経験を通じて体感することで初めて意識が変わるのではないでしょうか。
このような経験が出来る機会はすぐそばにあります。
全国で展開されている海さくら活動(海さくら | 目指せ!日本一楽しいゴミ拾い! (umisakura.com))
休日に、ご家族で砂浜に腰かけて砂の中に必ずあるマイクロプラスチックを拾ってみて、
その脆さから未来に繋がる危機を感じて欲しいと思います。
そうすることで一人でも多くの人の認識が変り、また継続することの大切さを実感すれば
未来も少しは変わっていくのではないかと思います。
出典/*1政府広報オンライン