社会貢献

献血活動で社会貢献!

2024/3/26

コラム担当:藤井、中野

皆さんは献血活動が社会貢献に含まれることをご存じでしょうか?

まず献血とはなんなのか?

病気の治療や手術などで輸血や血漿分画製剤を必要としている

患者さんのために、健康な人が自らの血液を無償で提供するボランティアです。

献血には、全血献血・成分献血があります。

全血献血には400mL献血と200mL献血があり、どちらも血液中のすべての成分を献血する方法です。

成分献血には血小板成分献血と血漿(けっしょう)成分献血の2種があり、どちらも成分採血装置を使用して血小板や血漿といった特定の成分だけを採血し、体内で回復に時間のかかる赤血球は体内に戻す方法です。成分採血は身体への負担が軽く、多くの血漿や血小板を献血できる特長があります。

なぜ献血が必要なのか?

輸血に使用する血液は、人工的に造ることができないうえに長期保存もできません。

また近年、血漿分画製剤のひとつである免疫グロブリン製剤の必要量が重症感染症や重症筋無力症川崎病などにより急激に増加しているようです。 

必要量の増加とは逆に年々献血協力者数は減少傾向にあります。

それは日本国内の少子高齢化等の影響で、輸血を必要とする高齢者層が増加し、若い世代が減少していることが関係しています。

さらに10~30代の献血協力者数は2013年には約242万人だったのが2022年には約168万人になっており、この10年間で31%も減少しています。

このまま少子高齢化が進んでいくと、血液の安定供給に支障をきたす可能性が高まってきます。

防ぐためには今まで以上に若い世代の献血への協力が必須です。

●来てもらうにはどうすればいいと思いますか?

私は何かをもらえるなら行ってみようかと思うタイプです。

下記の回数で特典がついていたり、センター毎にイベントを開催しているのも
意欲底上げの試みの一つではないかと思います。

〇10回:ガラス器(青)、30回:ガラス器(黄)、50回:ガラス器(緑)

〇10回・30回・50回:上記ガラス器 or 今治産無撚糸フェイスタオル

          or 若狭塗箸2膳セット(水引箸置き付き)or 有田焼小皿

〇70回:ガラス盃(銀)、100回:ガラス盃(金)

〇感謝状

200回(以降100回ごと)

献血50回以上の献血者で満60歳・満68歳を迎えた後に献血した方

今回は共同で取り組んだ献血経験者に現場のレポートをお願いしました。行ってもらったのはこちら↓

あべの献血ルーム KiZooNa (きっずーな)

KiZooNa(絆)とは
Ki=木・大樹
Zoo=動物園・動物
Na=菜・仲間・仲良し
という意味だそうです。

〇献血の流れ

1:受付はタッチパネル操作により質問に回答していく

2:体重測定

3:医師の問診・血圧・脈拍 測定

4:血液濃度測定(事前検査)

5:採血

採血後は休憩をはさみ献血カード・粗品渡しとなっています。

現場では採血までの事故を防ぐために飲み物を2杯飲むようアナウンスしたり、血管が細めの人のために温かい飲み物を勧めたり、カイロを予め渡され、腕につけて待機するといった工夫をされています。

私は会社の健康診断でも採血失敗が頻発するタイプなのですが、そういった取り組みのおかげで失敗することもなく終えることができました。

病院では呼び出しに気づかないことがあったりしますが、こちらではフードコートにあるような呼び出しベルに移動先が液晶に表示される物を使用しています。

これによって部屋移動もスムーズに行えました。

待っている間、スタッフ・看護師の方も効率よく臨機応変に動かれ、それを見ているだけでも興味深かったです。

今回参加してみて感じた変化

質問の項目は増加していましたが、タッチパネル操作のため負担が少なく、導入や操作方法の流れが以前よりスムーズになったように感じました。

血液濃度測定(事前検査)が全血の場合は「指先(毛細管血)採血」になり、負担軽減&時間短縮していました。(※成分献血は従来通り腕で事前検査)

今回は献血終了後に粗品渡されましたが、4月以降は次回、来店時に粗品を頂ける形に変更。

献血WEB会員サービス「ラブラッド」

URL:献血Web会員サービス「ラブラッド」|献血について|日本赤十字社 (jrc.or.jp)】
これによってポイントサービスや予約を簡単にできるようになりました。
また血液の検査結果等を含む献血記録が献血後数日でWebやアプリにて確認できるようになりました。
※会員になられた方は検査結果通知はがきの発送が停止になるためSDGsの貢献にも繋がります。

●スタッフの方に現場の声を聴きました

「大阪 天王寺区阿倍野の血液センター“あべの献血ルーム KiZooNa”は駅直結型ビル内ということで各日、平日100~130人/土日祝200人程の人が老若男女問わず来られてます。センター内は60名程休憩可能。キッズスペースもございます。

通常は受付から終了まで1時間半程、混み合う場合は2時間半程お時間頂くことになります。

ここはかなり繁盛しているセンターですが、立地条件に恵まれない他の血液センターの状況を合わせると全体的に血液はまだまだ足りない状況です。皆さまのご協力をお待ちしてます。」

●コラム総括

献血の若者参加者減少している問題は放置していると将来的に自分にも関わってくる問題です。

「自分がしなくてもだれかやっててストックあるだろうから大丈夫」と思っていませんか?

もし自分(or 大事な人たち)が事故に遭い、輸血が必要になったときに輸血のストックがなかった場合を想像してみてください。

他人事ではいられないはずです。

「たしかにね」そう思った皆さん!是非参加してみてください。